かけだし弁護士の頃 (14)

かけだし弁護士の頃 (14

 

1985.9.17

 千種高校の学園祭。長女と長男は、一日中入りびたりだ。

 小さい子供に対しても、千種高校生は相手をしてくれるようである。

 

  • ※ 借家から千種高校の正門が見えました。当時小学生だった長女と長男は、学園祭になると入りびたりであり、終わると、後片付けのときに出るいろんな物を貰ってきて、それは楽しんでおりました。

 

9.24

 鳳来町愛知県民の森に長女と行く。「森と友達になる会」の1泊2日のキャンプに参加したもの。

 部屋は、2段ベッドの4人部屋。

 2日とも、山歩き。かなりきつい登りもあったが、素晴らしい滝がいくつもあり、見事だった。

 雨だったが、苦にならなかった。

 夜は、キャンプ・ファイヤーに代わり、キャンドル・サービス。

 夜中に、リーダーに起こされてびっくり。長女が、気分が悪いといって尋ねて行ったらしい。

 薬を飲ませて、寝かせる。

 おみやげは、どんぐり数個と、さわ蟹5匹。

 

  • 愛知県民の森の素晴らしい滝は、あざやかな印象として残っています。いつかまた行こうと思いつつ、なかなかその機会がありません。

 

9.28

 交通事故加害者の事件。業務上過失傷害被告事件という。

 被告人のために、最終弁論をする。

 身内の人が法廷で傍聴している。

 法廷は、弁護士にとって、晴れ舞台である。

 被告人のみならず、傍聴人をも意識して、弁論を行う。

 職務を誠実に行うことはもちろん必要なことではあるが、それが理解されなければ、無いと同じである。

 誠実であることと、誠実に見えることとは、同じくらい重要なことだ。

 そのための工夫・努力も大切なのだ。

 

   ※弁護士2年目に入り、プロ意識が育ってきています。裁判官のときも、本人が「公正であること」と外部に「公正らしく見えること」は、同じくらい重要なことだ、と叩き込まれていました。

 

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